ED(勃起障害)治療

EDとは

ED(イーディー)とは「勃起機能の低下」を意味し、英語で「Erectile Dysfunction」、日本語で「勃起障害」あるいは「勃起不全」と訳されます。そのような言葉にすると、完全に勃起ができない状態、ととらえがちですが、実はそうではありません。勃起に時間がかかったり、勃起しても途中で萎えてしまったりして、満足のいく性交ができない・・・と感じる人は、いずれも EDの疑いがあります。
専門的には、「性交時に十分な勃起やその維持ができずに、満足な性交が行えない状態」と定義されています。

EDはさまざまな原因で起こってきます。大きく分けると3タイプに分けられます。

  • 交通事故などで陰茎そのものや勃起を司る神経や血管が傷害されて引き起こる「器質的ED」。
    これには前立腺癌や大腸癌など下腹部の大手術あとに勃起障害が起こってきたものなども入ります。
  • 糖尿病や肝臓病など身体疾患やアルコール・薬剤などの過度な摂取などに伴って二次的に勃起不全が起こる「症候性ED」。
  • ストレスや環境因子など心理的な要因に よって引き起こされる「心因性ED」。

まずは内科的に問題がないか、泌尿器科的に異常がないかを確認できれば「心因性ED」と診断されます。ストレスに対する治療が心療内科など専門的なカウンセリングを要することもありますが、ED自体がストレスならば、回復する手段として専用の薬があります。それがいわゆる「バイアグラ」に代表される治療薬です。

現在3種類のお薬が発売されています。それぞれ作用発現時間、持続時間などの違いがありますし、副作用の問題上服用頂けない方もいらっしゃいますので、問診や簡単な検査をしたうえで最適なものを処方いたします。

なおこれらのお薬は保険適用外ですので保険証は必要ありません。

ED治療薬の比較

薬剤名 食事の影響
V錠 強く受ける 食後に服用すると効果↓↓。
空腹時の服用が望ましい
C錠 少し受ける↓
食後や飲酒時の服用でも効果がほとんど変わらない。
L錠 受けない↓
食後や飲酒時の服用でも効果がほとんど変わらない。   
ただし、脂っこい食事後に服用すると効果↓
薬剤名 強さ/作用までの時間(作用時間)
V錠 ◎/60分~(3~4時間)
C錠 ○/40分~(24~36時間)
L錠 ◎/20分~(4~6時間)